インプラントとは、歯をむし歯や歯周病、外傷などで失った場合に、義歯が簡単には外れてこないように、骨に直接維持を求めた人工の歯(人工歯根)のことを言います。従来は歯を失った場合にはブリッジといって、なくなった歯の両隣の歯を削っていない部分の歯を作ったり、取り外しの義歯(入れ歯)を作っていました。ところが、ブリッジについては失った歯を作る為に両隣の歯を削ることにより、削った歯の寿命が短くなったりすることがあります。また、取り外しの入れ歯は、堅い物を咬むと痛みがあったり、咬む度に入れ歯が動いたりして、必ずしも快適な使用感が得られる訳ではありません。
当院では、主にノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントを使用しています。ノーベルバイオケア社のインプラントはスウェーデンのブローネマルク博士が世界ではじめて開発したもので、現在では世界で200万人以上の方が使っています。
インプラントの場合
- 安定した噛み合わせを比較的長く保つことができます
- 咀嚼能力が高いので、歯を気にせず硬いものなどの食事ができます
- 審美性が高いので、自分の歯に近い見た目に仕上げることが可能です
- 自然の歯に近い機能が期待できるので、装着後の違和感や外れる心配がなく、安心して快適な生活を送ることができます
- 定期的にメンテナンスを行うことで、長持ちさせることができます
従来の治療(ブリッジ)の場合
- 土台となる両隣の健康な歯を削らなければならない必要があります
- 土台となる両隣の歯に噛む力が余計にかかるため、負担となってしまうので、その歯を喪失してしまう可能性が高くなってしまいます
- インプラントに比べて長持ちしません
- 土台の両隣の歯に問題が発生すると、再治療が必要な場合があります
インプラント治療が失敗するほとんどの原因は、歯周病による感染です。そのため、インプラント治療を受ける場合には歯周病の検査と治療をしっかりとやってくれる歯科医院を選ぶことが重要です。当医院では、事前にしっかりと歯周病・むし歯の治療を行ったうえで、万全の状態でインプラント治療を行います。
インプラント埋入の方向、距離を測定します。CT撮影が必要になる場合があります。
診断結果をもとに、コンピュータを使って画面を見ながら一人一人の治療方法やそのためにかかる費用を説明します。治療に関しては、患者さんにも現在の状態や治療計画をよく理解していただき、治療を進めて行きますので、疑問・質問等は何でもお聞きください。
インプラントオペは麻酔をしますので、痛みはありません。麻酔が切れた後に軽い痛みを感じることはありますが、痛みどめを服用するほどでもない場合がほとんどです。術後2、3日少し腫れることはありますが、自然におさまりますので、仕事や学校を休む必要はありません。
インプラントは感染しますと抜けてしまいますので、埋入後は定期的なメンテナンスで歯垢、プラークを落とし、口腔内を清潔に保つことが重要です。一般的には、3ヶ月に1回程度の間隔でメインテナンスを行います。メンテナンスはクリーニングですので、痛みはありません。また、毎日の歯みがきなど日々のメンテナンスを怠ると、永久的なインプラントの寿命を短くさせてしまうことになります。